秘仏千手観世音菩薩 御開帳閉扉法要ならびに採燈大護摩供について
先日、7月10日に冨田工藝が修復に携わらせて頂きました観音正寺様の秘仏千手観音菩薩像の御開帳閉扉法要と採燈大護摩供が行われました。
写真は採燈大護摩供の様子です。
観音正寺様では通常ですと7月18日に千日会として奉修されていましたが、7月10日は古文書によりますと「世界中の観世音菩薩が繖山に参集する大功徳日」と記されております。
聖徳太子一千四百年御遠忌大法会をきっかけにこの功徳日を復活させ採燈大護摩供を毎年奉修されるとのことです。
雨の予報が出ておりましたが、法要中は降らず暑い中、関係者の方々やお参りに来られた方々も力強く立ち上る煙を見上げておられました。
採燈大護摩供の後に本堂にて西照寺様がご詠歌をお供えされ、素敵なお声と鈴の音色が響く中、本堂裏で御開帳閉扉法要が行われました。
採燈大護摩供の後、御開帳閉扉法要終了後に雷と共に雨が降り出した際にお参りにお越しの方々が「龍のように立ち上った煙と法要後の雷って神秘的ですね」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
次回の秘仏の御開帳は33年後の2055年です。次の世代、その先にまで残る仕事をさせて頂き感謝と共にとても嬉しく思っております。