[京都] 冨田工藝【公式】|御朱印帳ワークショップ開催

冨田工藝の手彫り文字彫刻

冨田工藝のお位牌

様々な職人さんの手を経て冨田工藝のお位牌は作られます

私達が手彫りで仕上げたお位牌の木地を職人さんたちに委ね、戻ってきたお位牌に最後手彫り文字を施して仕上げます。
下記でお位牌の工程をご案内したのですが、一つのお位牌が仕上がるまでには時間と手間がかかります。
時間をかけて丁寧に作ってきた“お位牌”に文字を刻むと、工芸品から故人様そのものになります。
塗料の吹付や機械彫りでは出ない手作業ならではの刷毛目やほんの少しの文字のクセ、是非丸ごと愛して頂けると私共も嬉しく思います。
どうしてもお手元に届くまでにお時間を頂戴しておりますが、故人様の為にお位牌を探して冨田工藝に行きついて下さった皆様に自信をもってお渡し出来るよう制作いたします。

 

 

まず私達の木地を作る作業からスタートします

お位牌に木地を必要な分切り出し、鉋をかけて準備したものをひとつづつ手彫りで彫刻を施します。
この時次々に職人さんの手に渡ることを考えた彫刻の深さや、鉋を当てて髪の毛一本分ほど角を落とすひと手間をかけます。
そのひと手間を妥協しないことが大切なお位牌の長持ちにつながったり、仕上がりの美しさを左右します。

 

木地が仕上がったら次は漆の職人さんの手に渡ります。木地に漆を直接塗るのではなく、様々な工程があります

漆塗りの職人さんには、タイトなスケジュールの中その時々の季節・気温・湿度を長年の感で操り、仕上げて頂いています。
木地工程や次の箔押しの工程を生かすも殺すも塗師屋と言われるほど佛具において大切な工程なのです。

 

漆が塗りあがったお位牌は次に金箔・金紛押しの職人さんの手に渡ります。冨田工藝が作るお位牌の上品な金の輝きの秘密

金箔の仕上げと金粉の仕上げがあり、それぞれの仕上げによって漆を変えています。
金箔を押す予定のお位牌に使う漆はツヤを抑えたものを塗ることにより金箔がギラギラせず上品に仕上がります。
金粉を押す予定のお位牌にはまず金箔をおしてからぬぐい紛という方法で金粉を重ねます。
このこだわりによって金が上品な京位牌が仕上がるのです。

 

漆に最上級のツヤを与える職人さんの手に渡ります。蝋色(ろいろ)仕上げといい、蝋色専門の職人さんがいます

手間をかけて漆を塗った後、手塗で塗ったものには刷毛の塗り跡がわずかながら生じます。
その刷毛目を研いで仕上げる蝋色職人さんの手に渡ることもあります。
蝋色仕上げは漆塗りの仕上げの中で最も最上級の仕上げで専門の職人さんがいる程です。
吸い込まれるようなツヤと深い色は漆特有です。是非手に取ってご覧頂きたいです。

 

 

 

冨田工藝は実際に彫刻をしている職人が店頭でご案内をしております。実物のお位牌を見て頂けます。
ですので、こんなことは出来ないか?こんなお位牌が欲しい!等のお声に可能な限りお応えしたいと思っております。
代々受け継いできた美しく見えるバランスのお位牌の寸法はございますが、あと1cm小さくしたい!等、寸法のご相談から漆や金箔等の仕上げの仕様まで木地から制作している位牌制作処ですので是非一度お問い合わせ下さいませ。

関連記事RELATED POSTS

旅色で紹介されました