木地工程とは…名前の通り木地に彫刻などを施す作業工程の事を言います。
一本の木材から製材、鉋による形の形成、
そして御位牌の見せ所でもある彫刻に至るまで基礎ベースを作る工程です。我々は基本的には彫刻細工のしやすい紅松材を使用しますが要望に応じて木曾檜材なども使用します。
1. 使用する材木はどの種類にも言えることなのですが、山から伐られた丸太材をすぐに使えるという訳ではなく伐ってから5年から10年程、十分に乾燥させた材を使います。
2. 十分に乾燥されていない材を使用してしまうとせっかく出来上がった商品に後から割れが入ったり反ってしまったりと長年受け継がれていくものとして支障をきたしてしまいます。
最良の材を見極める、これも木地工程の中で大変重要であります。
3. 材木を木取りしたらまずは鉋作業から。
側面の形はキワ鉋という刃物が斜めに付いている鉋で形成します。
4. 写真のように約2.3本分とれる奥行きの長さで鉋作業を行い、それから入り寸法に切っていきます。
5. 入り寸法に切り、一段ずつホゾ穴をあけ、
それから側面と同じように前後面を鉋がけをし、ここから彫刻に入ります。
6. お位牌の彫刻には基本となる地紋彫りや雲模様などがたくさん入っており、
約50種類ほどの彫刻刀を使い分け、一段一段丁寧に彫っていきます。
7. 写真のように最上段にくる吹蓮華部分も花びら一枚ずつ彫刻いたします。
8. 彫刻に冴えを出すのに、一番重要になるのが彫刻刀の切れ味。
研ぎを習得するのが永遠の課題と言っても過言ではありません。最後にもう一度各段を組み全体のバランスを確認し、完成。
続いて塗り工程へと進みます。
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